「北のウォール街」の誕生

小樽運河から一本山側を通る色内大通りや堺町通りと、旧日本銀行小樽支店(現・金融資料館)がある日銀通りが交差する界隈には、小樽が「北のウォール街」と呼ばれていた頃に軒を連ねていた銀行の古い建物がたくさん残っています。

最盛期には25行もの金融機関が小樽に支店を出し、北日本随一の金融都市として栄えていました。金融機関が数多く進出した背景には、明治から昭和初期にかけて、小樽が商都として発展する礎となった3つの経済的要因がありました。