小樽にある鰊御殿

 

明治時代の最盛期には年間100万トン近くの水揚げを誇り、北海道を代表する産業として、かつて小樽に好景気をもたらしたニシン漁。

小樽市内には、かつてそのニシン漁で莫大な富を築いた網元たちが建てた豪壮な邸宅や、漁夫たちが共同生活を送りながら作業していた「番屋(ばんや)」と呼ばれる建物が、今もなお数多く遺されています。これらの建築物は、北海道開拓期における漁業の隆盛と、その時代に生きた人々の暮らしぶりを今に伝える貴重な文化遺産です。